正しく認識していますか?妊活・妊娠時に葉酸サプリを飲む理由とその効果

妊娠中に欠かせない栄養素として注目を浴びている「葉酸」。妊娠、または妊活されている方には聞きなじみのある言葉かもしれませんね。
近年では母子手帳にも葉酸を積極的に摂取するように記載され、食事だけでなく「葉酸サプリ」を服用する方が急増しています。

「なぜ必要なの?摂取するとどんな効果があるの?」
「サプリがはやっているけど、食べものじゃだめなの?」

そんな疑問をお持ちの方に葉酸の効果と葉酸サプリを飲むべき理由について、詳しく解説します!

葉酸はママと赤ちゃんに必要な栄養素

葉酸の主なはたらき

そもそも葉酸とはどんなはたらきをするものなのでしょうか。
葉酸は水に溶ける水溶性ビタミンB群の一種で、ビタミンB9やビタミンMとも呼ばれます。代謝と深いかかわりがあり、たんぱく質や核酸を合成する重要な役割をもっています。

核酸とはDNAやRNAなどの細胞をつくるときに必要なものを指します。遺伝情報をつかさどり、その通りに体を作っていく指令を出すところです。
そのため、葉酸はおなかの赤ちゃんの活発な細胞分裂を助け、正常な発育に役立つと言われています。

また、ビタミンB12と一緒に血液のもとになる赤血球を作る働きもあるため、「造血ビタミン」という異名ももちます。妊娠中は赤ちゃんに酵素や栄養を運ぶために血液をたくさん使うことから、貧血症状がおこりやすい時期。葉酸をしっかりとることによって貧血を防ぐことができるんです。

葉酸の由来

葉酸はほうれん草から発見された栄養素。ラテン語の「葉」を意味する「folium」と「酸」を意味する「acid」から、葉酸(folic acid)と名づけられました。
葉酸はその名前と由来から植物性の食品だけに含まれていると思われがちですが、動物性の食品である牛や豚のレバーなどにも多く含まれています。

葉酸のあらたな効果

最新の研究では、葉酸が血液中のコレステロール値を下げる効果があることが明らかになりました。
これは動脈硬化の原因であるアミノ酸、ホモシステインをメチオニンと呼ばれるアミノ酸に変換するのを助ける働きによるもの。葉酸やビタミンB12、ビタミンB6はホモシステインの産生を抑制することがわかっています。
これにより虚血性心疾患の予防にもつながると期待されています。

葉酸不足になるとどうなる?

では葉酸が不足するとどうなるのでしょうか。

神経管閉鎖障害のリスクが高まる

赤ちゃんの細胞分裂が活発な妊娠初期(妊娠4~12週)に葉酸不足になると、先天性の疾患を招く危険性があると言われています。特に「二分脊椎症」などの神経管閉鎖障害のリスクが高いとされています。

二分脊椎症とは?

脊髄の形成に異常が生じる先天性奇形のこと。本来脊椎の管の中にある脊髄が脊椎の外に出てしまい、癒着や損傷によって起こるいろいな神経障害の症状をいいます。脊髄破裂とも呼ばれます。
二分脊椎症の赤ちゃんは年々増加傾向にあり、現在では10000件の分娩(ぶんべん)に対し5~6人の割合で推移しています。

巨赤芽球性貧血(悪性貧血)になる可能性も

妊娠中はママの血液を使って赤ちゃんに酵素や栄養が届けられます。血液がたくさん必要になるので、貧血症状が出るケースが多いのです。
先にお話ししたように葉酸は「造血ビタミン」とも呼ばれビタミンB12と一緒に血液を作ってくれますので、不足すると貧血状態に陥ります。
妊娠中にみられる貧血には主に鉄欠乏性と葉酸欠乏性の2種類があり、葉酸の不足が原因である場合は巨赤芽球性貧血と呼ばれます。

一般的に貧血といえば鉄分不足と思われがちですが、実は妊娠中は葉酸とビタミンB12不足による貧血も多く見られます。
症状は一般的な鉄欠乏性貧血と同じなので、鉄分をいくらとっても回復しない・・・なんてこともあるので注意が必要です。

どのくらい必要?

葉酸は細胞分裂や血液を作るのに欠かせない栄養素であることはお話しししました。ですので、妊活・妊娠や男女に関係なく必要なものなのです。

厚生労働省が定める「日本人の食事摂取基準」によると、成人において理想とする1日の摂取量は240μg。
最新の国民健康・栄養調査の結果では、成人男性は1日あたり平均298μgグラム、女性は平均285μgの葉酸を食事から摂取できているとわかっていますから、基準を超えていることがわかりますね。特に神経質にならなくても通常の食事をしていれば問題ありません。

しかし妊活中・妊娠初期にはこれに加えて400μg多く摂取することを推奨しています。合計640μgグラムと2.5倍にも増えますので、どうしても不足しがちになります。
もちろんこの量を食事でとるのは難しいですから、サプリでの摂取が推奨されているのです。

葉酸が一番必要な時期は妊娠1カ月前~3カ月と言われています。この時期までに赤ちゃんの細胞分裂は猛スピードでおこなわれ、身体が作られていきます。
また妊娠前から必要なのは赤ちゃんがいつできてもいいようにしっかり土台作りをしておくため。妊娠してからそれに気づくまでは2か月ほどかかりますから、妊娠に気づくまでの間も葉酸をとっていれば必要な時期に遅れることなくおなかの赤ちゃんに栄養を届けられるというわけです。

過度な食事制限によるダイエットをしている女性が妊娠に気づかずに葉酸不足になり、赤ちゃんに悪影響が出るという懸念もありますので、妊娠する前でも可能性がある時期からは積極的にとっていきたいですね。

妊娠中期~後期になると1日の摂取量は240μg、授乳中になると100μgになります。少し量は減りますが、変わらず通常よりも多くとることが推奨されています。 妊娠中期は赤ちゃんがどんどん大きくなり、そのぶん栄養を運ぶ血液もたくさん必要になります。また出産後赤ちゃんへ大切な栄養を運ぶ母乳は血液から作られます。葉酸の造血作用によりたくさんの健康な血液ができれば、それだけ母乳の出が良くなったり、質のいい母乳が作られます。

そのため、妊娠中期以降も引き続き葉酸の摂取が推奨されるんですね。
また葉酸は産後のホルモンバランスの乱れを整えてくれる作用もあります。

どうやってとったらいいの?

食品からとる

葉酸の重要さがわかったところで、どうやって葉酸をとるのが良いでしょうか。 まず意識したいのが普段の食事ですよね。葉酸が多く含まれる食品は以下の通りです。

  • ほうれん草やブロッコリーなど緑黄色野菜
  • 豚や牛のレバー
  • 豆類

しかし、これらの食品に含まれる天然(ポリグルタミン酸型)の葉酸は水や熱に弱いため、調理の段階で栄養を損失してしまうことがほとんどです。
またに体内に入っても吸収されづらい性質のため、摂取できるのは約50%程度と言われています。普段の食事で積極的に食べていても、妊活・妊娠中には不足しがちになってしまうのです。

葉酸サプリからとる

そこで強い味方になってくれるのが葉酸サプリ。サプリであれば効率よく葉酸がとれますので、厚生労働省も食事に加えサプリの併用を推奨しています。

サプリに含まれる葉酸はほとんどが合成=モノグルタミン酸型葉酸です。このモノグルタミン酸型葉酸とは、天然であるポリグルタミン酸型葉酸を体内に吸収しやすい形に加工したもの。
合成というと良いイメージがないかもしれませんが、主なメーカーは食品から抽出したものを使っているので危険性はありません。

このモノグルタミン酸型の葉酸をとることによって神経管閉鎖障害が70%軽減することがわかっていますので、医師や厚生労働省もサプリでの摂取を推奨しているんですね。
また多くの葉酸サプリには葉酸だけでなく、妊娠時に取りたい他の栄養素も一緒に配合されていることが多いので、一石二鳥です。

おわりに

以上のように、葉酸はお腹の赤ちゃんの正常な発育を助けるために欠かせない栄養素。食事だけではどうしても不足してしまいがちなので、葉酸サプリを使って効率よくとることが重要です。

葉酸サプリ比較編集部
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